こんにちは。北村です。
中古本の仕入をしていると匂いのキツイ本に出合うことがあります。普通でしたら嫌な臭いの本は仕入対象にならないと思います。
しかしそんな本をリサーチしたらところ2,000円の値段が付いていたらどうでしょうか?しかも仕入金額は220円です。
目次
よくある本の臭いは
古い本の中でよくあるのが「カビ臭い」本です。湿気の影響によりこの嫌な臭いが生じてきます。タバコ臭の付いた本もたまに遭遇することがあります。これらは手に取った瞬間すぐに分かるものが多いです。
また独特な臭いの付いている本もあります。他人の家に行くと独特な臭いを感じることがありますが、そのような生活臭のある本になります。
さらに「お香のような匂い」の付いた本もあります。宗教や心理、哲学系の本で遭遇することがあります。
逆に女性の本の中にはアロマの匂いが付いた香の良いものに出会うこともあります。
臭いのある本は仕入対象になるのか?
気になるのはこのような臭いのある本を仕入して良いのかということです。リサーチして数百円の本でしたら全く仕入をする必要はありません。
しかし冒頭にお話したように220円の値札で2,000円の値段が付いているような場合です。普通に販売できればかなりの高利益を稼ぐことができますが、このまま仕入をしていいのかと考えてしまいます。
臭いの中でもそれほど気にならないものでしたら、コメントに記載して出品すれば良いと思います。しかしある程度の臭いがあれば、コメントに記載するだけでいいのでしょうか。
実際に商品を販売して購入者が手に取った時、予想外の臭いに耐えられたくて返品やクレームになる可能性もあります。そのため出品をするならば臭いを消臭して出品することをおすすめします。
本のおすすめな消臭方法とは
こちらでは古本についたタバコやカビの臭いを消臭する方法を紹介します。 これは実際に僕も試して効果があったと思うものです。その前に消臭をする前の事前準備をしておきましょう!
事前準備を行いましょう!
古本の臭いは中のページに付着しているものが原因と思われがちです。しかし実際は本のカバーに付着しているものもあります。
そこでまずは本のカバーを水拭きしましょう。水拭きは濡れ雑巾に油汚れを分解する洗剤(例:マジックリン)を少し混ぜてみましょう。それでカバーを拭いてみると付着した汚れを落とすことができます。驚くぐらい汚れが雑巾に付くことがあります。
これにより臭いが軽減する場合もありますので、最初のクリーニングとして必ず実践しておきましょう!
①重曹を使う
重曹はお掃除の時に使う汚れ落としとしても有名です。アマゾンでもたくさんの重曹の本が販売されています。重曹はドラックストア、100均で普通に購入できます。
そのまま使うと本が白く汚れてしまいます。そのため、ティッシュペーパーなどでくるんでから使います。使い方はダンボールやビニール袋に本とくるんだ重曹を入れておき、そのまま1週間ぐらい放置しておきましょう。
臭いが強いものは数週間ぐらい置いておきます。重曹は安く買えるのでコストをかけずに臭いを取ることが可能です。
②新聞紙を使う
消臭方法の中で一番効果があるのは、実は新聞紙を使うことです。使い方としては新聞紙をは本と同じくらいの大きさに切ります。そして切った新聞紙を本に5ページごとぐらいに挟んでいきましょう。
臭いが強い場合は1ページごとに挟みます。最後に本全体を新聞紙でくるんで1週間程度放置しておきましょう。ここまでやればかなり臭いを取ることが可能です。
ただしこの新聞紙を使った消臭は非常に手間がかかります。僕も何回かやって効果は充分に分かっているのですがかなり手間がかかります。
ちなみに使用した新聞紙は再利用はしません。新たな本を消臭する時は別の新聞紙を切って使う必要があります。
③市販の消臭剤を使う
一番お手軽な消臭方法です。使う消臭剤はドラックストアで売っているファブリーズなどです。臭いが付着しないよう必ず無臭のもので、据え置き型のものを使います。
消臭の仕方ですが、僕のやり方を紹介します。80サイズぐらいの箱を用意してその中に本を入れて下さい。そして無臭の消臭剤を開封して箱の中に一緒に入れて下さい。1週間程度でかなり臭いが取れます。
箱の中に同時に5冊程度臭いのある本を入れても、3冊ぐらいは臭いが取れています。残り2冊はそのまま入れ続けていきます。大半の本は1ヵ月以内で臭いが取れます。
効果は抜群なのですが、デメリットはコスト高という点です。消臭剤の寿命が2か月ぐらいなので定期的に消臭する場合はコストがかかります。安く消臭をするのであれば①重曹のほうがかなり安く使用できます。
④炭八を使う
新たな消臭方法としてご紹介したいのが「炭八」です。店舗では販売していないのでほとんどの人が知らないと思いますが、最強の消臭グッズアイテムです。
先に紹介しました3つの消臭方法も全て試した結果、炭八がダントツNO1の消臭方法でした。
この炭八は僕自身が現在、本の脱臭方法として愛用しています。
使い方は簡単で、120サイズ程度のダンボールに炭八と臭いの気になる本をまとめて入れるだけです。
ただし価格が他の消臭方法と比較してもにコスト高です。4個セットで購入した場合、1個あたり2,000円程度となってしまいます。
最初は価格が高いと思われがちですが、実際には半永久的に使用できます。例えばファブリーズの場合、2か月間使用して価格が500円程度ですが、実際には年間で3,000円程度の負担になります。
しかし炭八の場合は1度購入すると1個2,000円程度で、半永久的に使用できるのです。
使い方は簡単で120サイズのダンボールに1個の炭八と臭いの気になる複数の本を入れて脱臭します。残り3個の炭八は部屋の気になる臭いの脱臭にご利用下さい。
ファブリーズの場合は80サイズが理想ですが、炭八の場合は効果が凄いので大きいダンボールに複数の本を入れて脱臭することが可能です。
※詳細は下記記事にてご覧ください。
今では月に50冊程度の本の臭いを脱臭(臭いをクリーニング)して一般的には気にならない状態にして販売をしております。
炭八についてはこちらで詳しく紹介しておりますので、ぜひご覧ください。
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「本の嫌な臭い」を最も消臭する『炭八』の効果を徹底解説!せどり、メルカリ、自宅でも大活躍!
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絶対に仕入をしないほうがいい臭いの本は?
本の消臭方法を3つ紹介しました。大半の本はかなりの確率で消臭できるのですが、それでも消臭しにくい臭いの本があります。それはタバコ臭のある本です。
個人的にもタバコ臭のある本がどのくらい臭いが取れるのかいろいろ試してみましたが、どの方法を試みても多少のタバコ臭が残っていました。
タバコを吸わない人はタバコ臭が少しでもあると分かります。そしてページをめくっただけで読むことを止めてしますので、その様な本が届いたらクレームや悪い評価に繋がります。
タバコ臭のある本だけはリサーチした価格が高くても仕入をしないほうが無難でしょう。
最後に
古本を仕入していると必ず臭いのある本に遭遇します。その時は仕入をするかしないかは価格で判断したりできます。
しかし実際は仕入してきた本を出品する時に、はじめて臭いに気付く時もあります。つまり本の仕入をしていると必ず臭いのある本には出会ってしまいます。
そんな時に商品として販売するならば、できる限り脱臭をして販売することが大切だと思います。
もし自分が購入した本に嫌な臭いが付いていたらイヤだと思います。購入していただいたお客様に少しでも状態の良い本をお届けできるよう、できることはやっていきましょう!