こんにちは。北村です。
今日はアマゾンに出品する商品の価格についての2回目です。今回はFBA発送での価格設定についてお話していきます。
FBA販売とは
以前にもお話しましたが、FBAは販売した商品を代行発送してくれるサービスです。これはアマゾン特有の販売システムです。
ネット販売で大変な作業の一つとして、販売した商品を発送する作業ですね。その発送作業を丸投げできるのがFBAです。
アマゾンでは、いろいろなジャンルの商品を販売することができます。そのため、せどりもいろいろなジャンルで行われており、FBAはまさに出品者にとっては、無くてはならないサービスになっております。
ただし中古本を販売する本せどりの場合は、自己発送を行う出品者がかなり多いのも事実です。理由としては、FBAの手数料がかかりますので、本ぐらいの単価ですと手数料の比率が高くなってしまい、利益的に合わないことが多いです。
一般の本をFBA出品をしてみよう
では、FBAの手数料、そして実際の利益はどうなの?と思う方もいるでしょう。本せどりの場合は自己発送も多いので、実際の利益を比較してみますね。そこで一般的な本で利益を比較してみます。人気の本として有名な「嫌われる勇気」で検証してみましょう。
この本は、2013年12月発売の本なのですが、現在でもアマゾンの本ランキング50位前後を推移している本です。こんな本は他にはない、スーパーベストセラー本で、お化け本です。モノレートで見てみても、中古でも800円前後を推移しています。モノレートは直近3か月のものですが、これが2013年の発売時から続いているので、凄すぎますね(^-^;
今回はこの本を自己発送で800円で販売(送料300円)、FBAでは1,100円の販売で検証してみます。仕入は350円で仕入れることができました。
検証してみると、自己発送で320円の利益、FBAで129円の利益です。この本の場合ですとFBAでの販売は厳しいです。つまり一般的な本の場合、自己発送のほうが利益を取ることができます。
FBA販売のほうが利益のでる商品とは?
自己発送ができれば、FBAで販売するよりも多くの本で利益を上回ることができます。これは自己発送での送料が安いので、その分利益を取ることができるからです。
逆に送料の高い商品は、FBAで販売したほうがメリットがあるようです。
自己発送の場合、クリックポストでの発送ができますので、厚さ3cmまで本は発送することができます。それ以上の厚さの本の場合は、自己発送ですと送料500円以上はかかりそうです。
ましてやコミックのセット本などの大きい商品は、自己発送ですと送料がかなりかかってしまいますので、FBAでの販売が理想だと思います。
自己発送ができない人のFBA販売のコツ
自己発送のほうが利益が取りやすいことは分かりましたが、現実に自己発送ができない人もたくさんいます。そうなるとFBAでの販売になりますが、先に説明したとおり、手数料がかなりかかりますので、単価の安い本の場合は利益が薄くなってしまいます。
しかし、FBAでの販売はメリットがあります。一般的に購入者が本を選ぶとき、出品されている商品の一覧から、価格、状態、評価など見て、購入される方が多いと思います。そしてさらに有利な選択肢としてFBAでの出品商品なのです。
本の場合は自己発送の出品が多いので、FBAの出品者は目立ちます。購入者もアマゾンからの発送ということで、安心して購入するのです。
このFBAでの販売でしたら、実は安く販売する必要はありません。自己発送の相場よりも100円~200円ぐらい高くても充分売れていきます。
今回の「嫌われる勇気」で見てみましょう。自己発送で送料込1,100円でしたら、FBAの場合、150円高くして1,250円で販売してみます。実際にこの価格でも問題なく売れていくと思います。
今回1,250円でFBA販売した場合、利益は256円になります。1,100円で販売した時は利益129円でしたので、上積みすることができました。
この利益256円という利益ですが、まだ少ないと思います。この本をFBAで販売したほうが良いというわけではありません。あくまで、FBAでの販売は、自己発送よりも100円~200円価格を上げて販売することなのです。
もちろん単価が高い2,000円以上の本や、コミックセット本の場合は、自己発送よりも500円程度高くても売れると思います。コミックセット本の販売価格については、後日詳しくお話したいと思います。
単品の本でもFBAで販売して、利益を作ることができますので、出品する際は十分価格に注意して出品していきましょう。