こんにちは。北村です。
中古本せどりの中でもセット本せどりが最近人気になっています。これは主にコミックを全巻セットにして販売する手法です。
地域差はあまり関係なく仕入れしやすいのでコミックのセット本をメインで仕入れしている人も多くなってきました。利益率も良いのでぜひ取り組んでもらいたいジャンルです。
でも膨大なコミックコーナーから何を仕入れすればよいのか、またリサーチしても仕入れする商品がないと悩んでいる人もいると思います。
そこで今回は初心者でも実践できるセット本仕入れについてお話していきます。
目次
セット本せどりとは何か?
ブックオフに行ってみるとすでにセットになったコミックを販売しているコーナーがあります。
コミックは最初読み始めて気に入ると全巻を全部読みたくなる人が多いと思います。ただ全巻、しかも安く購入して集めようとするとなかなか大変です。
そのため最初から全巻揃っている商品を購入する人が多いのです。セット本せどりは次の2つの仕入れパターンがあります。
■すでにセットで販売しているものを仕入れする
■店舗の棚にバラの単品で並んでいる本を集めてセット販売する
ではそれぞれ解説してみたいと思います。
セット本のリサーチの仕方は?
ではセット本はリサーチはどんな感じで行うのがよいでしょうか。現在では有料のアプリを使ってリサーチできる便利なものもあります。
しかし月額料金が高いので無料のアプリで充分に仕入れができます。おすすめはアマコードです。無料で使用できますしデータの読み込みも早く使いやすいです。
アマコードについては使い方を記事にしていますのでご覧下さい。
アマコードでセット本をリサーチする時は、検索画面の一番上にある「Amazon商品検索」ボックスにキーワードを入力します。
例えば店舗で島耕作のセット本を見つけたとします。この時、キーワードとして「島耕作 セット」と入力してみましょう。
すると対象商品がたくさん表示されますので、目の前にある対象商品を探して利益がでるかどうか検証してみましょう。
セット販売している本を仕入れする
ブックオフではすでにコミックのシリーズ全巻にしているコーナーがあります。セットになった商品を見れば分かるのですが、「完結セット」と「長編セット」の2つの値札シールが貼られています。
仕入れの対象は完結セットです。仕入れのコツとしては商品の値札シールを見て「価格÷巻数=100円以下」の商品を狙っていきましょう。
つまり全巻セットは1冊あたりが100円以下になると利益を作りやすいセットということになります。
さらに値札シールの右上に日付の記載がしていますが、この日付が最新ほどリサーチする価値があります。この日付は店に並べられた日付です。
上記の「社長島耕作セット」は当時20%オフのセールを行っていたので1,600円で仕入れできました。1冊あたり100円なので仕入れ対象になります。
最新の日付ですとライバルもリサーチしていないものも多いので、より仕入れのチャンスがあるのです。
この値札シールの近くに50%OFF、30%OFFの値下げシールが張られた商品があります。この値下げされた商品は特に狙い目です。
もし50%OFFになっていたら必ずチェックしましょう。半額で1冊あたり100円以下になっていればかなり激熱なセット本です。
なぜなら元は倍の価格で販売していたのですから、利益を生みだす可能性も高くなります。ここは仕入れのコツとなります。
単品の本をセットにして売る
ブックオフの100円コーナーに並んでいる本を集めてセットで販売する方法です。ただし全巻セットを100円コーナーだけで一気に集めることは難しいです。
基本的には全巻セットのうちの8割ぐらい揃っていて、さらに最終巻がある、または最終巻がプロパー棚かネットで安く仕入れできるかがコツとなります。
8割以上揃っている本をリサーチしてみる
コミックの場合、最終巻に近づくほど発行部数も少なくなっていきます。ブックオフでも前半の巻は100円でたくさんあるけど、後半はほとんどないというのも当たり前のことです。
ここで上記のような「セットの80%以上が並んでいて、仕入れできそう」な本を選びます。充分な利益がでそうでしたらバラの状態でも仕入れをしてみましょう。
足りない巻は抜け巻と呼びますが、抜け巻は次の方法で揃えていきましょう。
■仕入れできる全店舗の100円コーナーをチェック
■100円が無理ならプロパーコーナーでチェック
■店舗でみつからない場合はネットで仕入れ!
ネットでの効率のよい仕入れの仕方は後ほとご紹介します。
最終巻が仕入れできるか確認すること
抜け巻はスマホでデータ管理を行い、地道に揃えていくことになります。特に揃えにくいのが最終巻なので、セットにする前に最終巻は本当に安く仕入れすることができのか?と常に検証していきましょう。
アマゾン、他サイトで最終巻のみをリサーチしてみて、それを仕入れしても充分な利益が取れるのか確認しておきましょう。
全てのサイトでも最終巻が1,000円以上(送料別)だったら、そのセット本は全巻揃えることがなかなか難しセット本になるでしょう。
仮に18巻セットだった場合、17巻まで100円で揃えられたけど、18巻だけはアマゾン以外に販売していない。しかもアマゾンでは送料別の2,000円。
こうなると全巻揃えても利益がなくなるので販売する意味がなくなってきます。このようなことがないように全巻セットを作る時は最終巻から揃えることが必要です。
ブックオフの棚に最終巻だけない場合もよくありますので、その時は必ず最終巻の仕入れの目途を付けてから仕入れをすることがポイントです。例えば次のセット本。
このヘルプマンは全27巻セットですが、全巻セットですとかなりの高額で販売することができます。しかも販売動向もモノレートでかなり売れていることが確認できますね。
これを全部110円で揃えるのは無理だと思います。特に最後のほうはプロパーでもなかなか見つかりません。
もし26巻まで揃えたらならばあとは27巻のみです。26巻揃えるまでも仕入金額はかかると思います。
そこで27巻を探してみても実はとんでもなく高額です。店舗では見つからないです。アマゾンですと4,000円前後で販売されていますね(-_-;)
さすがにこの価格でセットにしようとはなかなか思えません。万一この27巻がブックオフで格安で販売していたならば即仕入れしておきましょう。セットにしなくても単品で販売してもかなりの利益がでます。
抜け巻の効率のよい仕入れ方とは
セット本仕入れをしていると必ず直面するのが抜け巻です。あと2冊、1冊足りないことって結構あるものです。
この足りない本をブックオフの110円で仕入れするとなると結構大変です。セット本の場合95%揃っていても残りの1、2冊が揃わないと出品できません。
全部揃って初めて商品として販売できるのです。そのため全巻揃うまでは価値がありませんので、仕入れした金額を寝かした状態が続きます。
仕入れしたにも関わらず販売することができないので仕入金額分が赤字になっています。これが1ヵ月ぐらいの間でしたらまだよいですが、数か月続くようでしたら問題です。
仕入資金に余裕がない人は、仕入した商品はすぐに出品して販売することが必要です。
そこで揃わない抜け巻はどうすればいいのでしょうか。先にお話したのはブックオフのプロパーコーナーで探す。またネットで安く仕入れするということになります。
そこでネットで商品を探すときに有効なのが書籍横断システムです。
探したい本のタイトルと巻数を入力して検索してみましょう。ちなみに先程のヘルプマン27巻を検索してみましょう。
結果は最初の上段は新品商品が表示されますが、2段目が中古商品です。ここから見てみるとアマゾンでしか在庫がないのが分かりますね。
こちらに掲載されている価格はあくまでサイトでの販売価格の最安値商品になります。この価格に送料か加算されますので、購入するサイトごとに送料を確認しましょう。
店舗の商品を撮影して自宅でリサーチする
ブックオフのコミックコーナーはかなりの商品を置いてあります。そのため全ての本をリサーチするのは難しいです。特に初心者の場合は途中で挫折してしまうことが多いでしょう。
でも残りのリサーチしていない棚をそのまま見過ごすのはもったいないです。そんな時には棚の商品を撮影しておきましょう。
そして自宅に帰って画像を見てあらためてリサーチしてみましょう。これはおすすめの手法なのですが、メリットとデメリットがあります。
メリットは自宅でも商品リサーチができること。そしてリサーチを繰り返すことにより今後リサーチしなくてよい本が分かるようになることです。これはかなりの強みでもあります。
一方デメリットは自宅に帰るのでその間に他のライバルが仕入れしてしまうかもしれません。しかしそれほど大きな問題ではありません。
ブックオフでは毎日たくさんのコミックが入荷しているので仕入れに困ることはないからです。
まとめ
コミックのセット本の仕入れにはたくさんのポイントがありました。あらためて整理してみますので、ご確認下さい。
セット本は確実に利益がとれるのでぜひチャレンジして仕入れを継続していきましょう!
・リサーチはアマコードで簡単にできる
・すでにセット販売しているセット本を狙う
・割引と記載している日付に注意
・単品のセットは8割以上揃っているものを狙う
・最終巻から仕入れしていく
・最終巻が安く仕入れできるかチェック
・抜け巻は「書籍横断検索システム」をみる
・棚を撮影し自宅でリサーチもOK