こんにちは。北村です。
先日、新品せどりを止めて中古本せどりを始めたいという方から相談を受けました。
話を聞いてみると現在は新品せどりで月の仕入金額100万円以上で利益10万前後の実績。
まだ利益が出ている時はいいけど最悪限りなくゼロに近い時があるようです。毎月のカードの支払のために無理して仕入れしている状況になってしまったとのこと。
実はこのような状況の方は結構いらっしゃるのではないでしょうか。そこでこれを機に自分のせどりを見直してみるのいいかもしれません。
目次
現在のせどりスタイルを見直そう!
みなさんは今行っているせどりのスタイルを見直してみることはありますか?例えば現在の仕入についてです。普段仕入している商品で利益を作れていますか?
せどりの基本は安く仕入れて高く売ることです。そして利益がでないと意味がありません。
現在はいろいろなせどりがありますので、安く仕入れすることは可能ですが、単品で高く売って高利益を作ることは難しいです。
これができる人は本当にせどりで稼いでいる人なのでしょうが、皆が皆できることではありません。
本せどりで知識やテクニックを知っている人でしたらその点効率よく稼ぐことができます。数百円~2千円ぐらいの仕入金額でも千円~数千円の利益を作ることは簡単です。
しかし一般的なせどりでは仕入金額が千円以下なんて稀です。そこで仕入金額が高額になるのでどうしてもクレジットカードでどんどん仕入れをしてしまいます。
でもこの仕入れスタイルはかなり危険です。なぜなら売れることが前提だからです。
見込み利益という魔法
せどりの情報を見ているとよく見込み利益という言葉を聞きますね。
この見込み利益というものは何なんでしょうか?そして確実に利益を作ることはできるのでしょうか?
見込み利益とは何?
見込み利益はあくまで仕入れをした段階で、特定の商品が理想の価格で売れた時に生じる利益のことです。もちろんモノレートでの過去相場を検証してでのことが絶対状況です。
しかしこの見込み利益とは、あくまで仕入れ段階です。全く信用できません。モノレートでの販売実績があっても出品者の増加などの要因で相場が下落することはよくあります。
ましてやせどりをある程度経験している人は分かると思いますが、リサーチして仕入れ判断した商品の大半は売れた時に安くなっていることが多いです。
本の場合でしたらまだ数円~100円程度の下落が多いですが、新品の場合は数百円以上下落していることはザラです。
ましてや販売にはカート取得が特に重要になるので出品者が多くなると自然と最安値にしてしまいがちなのです。安いカート価格に合わせると仕入れ当時の見込利益はもうないのです。
見込み利益の縦積みはもっと危険!
また薄利だけど大量に仕入れして利益を上積みする手法もよくあります。例えば「利益は300円だけど100個仕入れできるので見込み利益は30,000円になります。」という投稿があるとしましょう。
この例ですと利益300円ですが、いくらで仕入れしたかが大事です。仮に100円で仕入れて300円の利益なら優秀ですが、2,000円の仕入れで300円の利益だとリスクありすぎです。
仕入2,000円×100個=200,000円。つまり20万の仕入れをして利益3万円です。一瞬で回収できるならこれはこれでありかなとも思います。
しかし1個あたりの利益が下落して100円になってしまったら20万円の仕入れで1万円の利益になってしまいます(;'∀')
つまり利益率の低い商品の数を積んで仕入をしてしまった場合、せどりではリスクが高くなります。
冒頭に相談された方はそんなパターンで赤字を重ねてしまったようです。
クレジットカードの仕入れは注意
せどりをしている多くの人がクレジットカードで仕入れをしていると思います。しかし計画的に仕入れをしている人はどのくらいいるのでしょうか。何気なく仕入するごとにカードを使っている人が多いのではないでしょうか。
カードを使って仕入れする時には1円もその場で支払っていないので、仕入れ金額をあまり意識しないと思います。
1万使っても、5万使っても売れるので回収できると思いがちです。でもここが罠でもあります。
その日に現金を支払わないのでつい強気な仕入れをしたり、安易な仕入れをしたりしませんか?
よくあるのが、「すぐには売れないけど3か月ぐらい経てば売れそう」と思った商品。
もしあなたが今日現金仕入れだったら仕入れしますか?カード払いだから仕入れするんですか?
おそらく現金よりもカード払いのほうが安易に仕入れしてしまいそうです。今日支払しなくていいので、正直売れそうな商品だと思えば仕入れしてもいいと思いがちです。
さらに少し利益率が低くてもせっかく仕入れに来たので仕入れしておこうと思ってしまうかもしれません。
このようなことを繰り返していると無駄な仕入れがどんどん積み重なってしまい、仕入れした商品は実は売れない商品だったということも増えてきてしまいがちです。
カード支払い日のための仕入れは間違い
クレジットカード仕入れで心配なのがカードの支払日までに請求金額を用意できるかということです。
ここで注意が必要なのが、カードの支払金額分の入金を集めるのが目的では無いことです。
これだと仕入して販売している意味は全くありません。本来はカードの支払が終わっても利益が残っていなくてはなりません。
もし見込み利益でいつも仕入れをしていたならば、見込利益どうり利益は残っていますか?
でも先にお話していたように仕入れを安易に行ってしまうと、カード支払い日までに支払い金額を集めることができなくなる可能性もあります。
売れにくい商品をたくさん仕入れしてしまったため、翌月以降の支払では販売できない商品が多く、結果的に支払が間に合わないとう状況になるからです。
ここで、本来の利益を作る目的を見失ってしまうことになるのです。
特に冒頭の相談者のように月100万円以上仕入れする方は特に注意が必要でしょう。カード支払い日までに最低100万円以上の入金がないとダメです。
単純計算ですが、110万円の入金があれば10万円は残ります。でも販売するまでの経費もかかっていますよね。
80万円の入金しかなければ、20万円の赤字です。その際はカード支払いのために別途20万円用意しなければなりません。
カードでの仕入れは資金を借りていること
カードで仕入れをしていると仕入れに行っても現金を使わないので、すごく儲かっているような感覚になってしまう人がいらっしゃいます。
でもこれは全くの誤解でただの後払いだけです。極端な話、店舗に行って店から「1か月後に代金払ってくれればいいからどんどん仕入れしていって下さいね!」なんて言われているのと同じ状況なのです。
また、今日の支払ではないので、「これはありかな、これは利益でそうかな、これ少ししたら相場戻るだろう、これ出品しておけばそのうち売れるよ。」などなど、安易な仕入れをしてしまいがちなのです。
でもそれらの商品って本当に売れるんですか?ということです。しかもカード支払い日までに入金作れるんですか?ということなのです。
カードに依存しなくてできるのは本せどりだけかも
ここまでお話でカードでの仕入れにはリスクがあることは分かったと思います。
でもよく最初から現金で支払ってせどりをすると、支払が先行になるので仕入資金がなくなるという話も聞きます。
これはおっしゃるとおりでもあり、手持資金が少ない人はカードに頼らざる負えないことも確かです。
ただしここは仕入れする商品の金額とせどりのスタイルによって大きく変わっていきます。新品せどりのように1回の仕入れで数万円以上使う場合は先に手持ち資金で仕入れするのは厳しいことは確かです。
結果、商品が売れてから支払にまわすサイクルになってしまいがちです。でもこのサイクルが狂い始めると、カード支払いのためにせどりをやり続けるという結果になってくるのです。
そこで仕入れ金額が少なくて新品せどり以上のリターンがある本せどりをおすすめしています。
僕自身、新品せどりはかなりやってきたのでメリット、デメリットは充分承知しているのですが、仕入金額の安さと利益率では本せどりの足元にも及びません。
副業でしたら手持ち資金5万~10万あれば結構仕入れもできます。新品せどりですと30万~100万は欲しいところです。
ともに利益は5万~20万ぐらいで同じだと思います。前者は手持ち資金でもせどりは可能です。でも後者は無理ですよね。これくらい違いがあるんです。
ちなみにクレジットカードでの仕入れを全否定しているわけではありません。資金繰りができる人でしたら問題ありません。
普段はペイペイ、LINEペイなどのキャッシュレス決済をメインにして、セールなどの急な仕入れの時はクレジットカードを使うなど、使い分けたほうが翌月の支払日に心配することはありません。
新品せどりから本せどりへ
本せどりと言えば、10万円以下の資金でスタートできる特徴があります。仕入資金が少ないので当然リスクも少ないです。
よく危惧されるのが、少ない資金で仕入れするので薄利多売になるのではということです。
しかしこれは出品者の仕入れスタイルによって全然変わっていきます。本せどりの場合は、ブックオフという膨大の売り場の中から商品を探していきますが、宝探しの感覚でしょうか。
新品せどりのリサーチから比べると当然リサーチは大変です。100円ぐらいの利益の本しか見つからないこともよくあります。
ただし単品だと利益がでない本をセットにして高く販売することもできるのです。本せどりならではの販売方法ですが、これができれば安定した仕入れができるようになります。
新品せどりでもリサーチしていても利益商品を見つけることができないことはよくあります。
しかしブックオフの場合は、ところてんとういう仕入れできる環境が毎日あります。※ところてんの記事は以下をご覧下さい。
ヤマダ電機やイオンでも商品の値下げは行いますが、ブックオフは基本毎日値下げする店舗が多いです。
値下げのペースを見ているとブックオフ以上に商品を値下げしている店って思い浮かばないです。この値下げが仕入れのチャンスになります。
他にも利益のある商品は棚に並んでいる本のコーナー、キーワード、トレンド、著者などなどが分かるようになると毎日に安定して仕入れすることができます。
もちろん高価なプロパー本ばかり仕入れするのではなく安い仕入れで充分に利益をつくることができるのです。
僕が思うこととしては多額な資金がなくても、クレジットカードを使わなくても、安定的に5万、10万の利益が作れるのが本せどりです。
新品せどりで同じような低資金で5万、10万と利益が出せるのならば今後のせどりに心配はいりません。
でも現実的には難しいでしょうし、普通は50万、100万と仕入れに使うようになっていきます。高額な資金が必要な新品せどりが無理と思ったら、思いきって本せどりにチェンジしてみるのもありだと思いますよ。
まとめ
せどりには資金が必要ですが、現在のせどりは仕入れ資金が多いほど稼げるスタイルになりがちです。そのため当たり前のようにクレジットカードで仕入れを大量にしてしまいがちです。
しかしこれは一歩間違えるとかなりのリスクが生じます。ライバルの値下げはもちろんですが、アマゾンの在庫復活や価格の値下げをする可能性も多いにあります。一瞬のうちに1,000円以上の利益が飛ぶことも充分に考えられます。
本せどりの場合は仕入れ価格が安いので資金が少ない人でも始めれます。でも同じ商品を大量に仕入れすることはできないので、自らリサーチして利益商品を1つ1つ見つけていかなければなりません。新品と比べてリサーチは10倍大変でしょう。
しかしコツさえ覚えれば低資金でも新品せどり以上に稼ぐことができるでしょう!
そしてクレジットカードに頼らない仕入れスタイルも作れるので安心して取り組むことができますよ。今のせどりスタイルに悩んでいる人はぜひ注目してみて下さいね。