こんにちは。北村です。
みなさんはヤフオクは使いますか?現在はアマゾンを始めいろいろな販売先があるので、ヤフオクを使わない方も多いと思います。
またヤフオクで仕入をしてアマゾンで販売する手法も多いかと思いますが、普通にヤフオクで販売することがおすすめです!
そこで今日はヤフオク出品についてお話していきたいと思います。
目次
ヤフオクってどうなの?
まずアマゾンで販売していると、ヤフオクのようなオークション形式で販売する方法は敬遠する人も多いかと思います。
イメージとしてはオークションなので、落札者が少ないと安い価格で販売しなくてはいけなくなり嫌だ。また出品データを自身で全て作らなければいけないので大変!というような感じだと思います。
ただ最近は出品も結構簡単になってきています。そこでアマゾンとヤフオクでの販売を比較してみましょう。
ヤフオクのメリット①手数料が安い
まずヤフオク最大のメリットは手数料の安さです。ヤフープレミアム会員(月額税込498円)になっていると販売手数料は商品落札金額の8.64%です。
アマゾンの場合はカテゴリーによって変わってきます。そこで本の場合ですが、15%の販売手数料のほかに、80円のカテゴリー手数料が必要になります。
これだけ比較しても手数料では倍近くの違いがあるのです。さらにヤフオクの場合は落札者に送料を請求することができるので、実質の手数料は落札された商品価格にかかるだけです。
アマゾンの場合は販売価格が送料込みの価格になっています。そこに15%の手数料がかかるので手数料の負担がかなり多いことが分かります。
Amazonとヤフオク、出品商品で手数料を比較!
今回、アマゾンとヤフオクで同じ商品が販売された場合の手数料、利益を検証してみたいと思います。比較商品は分かりやすい「スラムダンク完全版 全24巻セット」です。
Amazonで販売した場合(FBA販売)
このセット本は以前の実際に売れた商品として紹介しました。
【ブックオフ 本せどり】売れた商品・仕入・粗利を公開(第1回)
仕入価格は当時と同じ5,150円。
販売価格の同じ9,800円です。
利益は約2,160円になります。
これは自己発送で送料を高くした場合でも利益はほとんど変わりません。
ヤフオクで販売した場合
ヤフオクで同じ価格にて落札された場合は次の通りです。送料はヤフオクの場合、実費を落札者から請求するので関係ありません。
※ヤフオク手数料8.64%で計算
・実際の手数料=9,800円×8.64%≒847円
・利益=9,800円-847円-5,150円=3,803円
・利益額:3,808円
・利益率:38.8%
利益は圧倒的にヤフオクが有利
全く同じ商品が同じ金額で売れた場合には、利益がこんなにも差がでてきます。
でもこれだけ違うならばヤフオクで全部売った方がいいのでは?と思うかもしれませんが、一概にそうではありません。
アマゾンの最大のメリットは出品の手軽さです。出品する商品のカタログがあるのでそこにそのまま出品するだけです。面倒な商品画像などなくても、極端な話、商品説明に「綺麗な商品です」と記載するだけでも販売できます。
ヤフオクの場合は最低でも商品画像が必要です。商品の状態を伝えるためにも実物を撮影して掲載しているので非常に分かりやすいです。加えて商品説明などを記載する必要があります。
また商品が売れたら購入者とのやりとり、実際の商品発送という作業も発生していきます。つまり出品、購入者対応、梱包、発送、評価と全て自力でやることになります。
ヤフオクのメリット②商品を高く販売することが可能
アマゾンでの販売は販売価格が安い順に表示されていきます。そして出品商品の一覧で商品説明の一部が分かります。しかし商品説明も簡単なものが多く、細かい商品状態までは分かりにくいところがあります。
出品者によっては商品画像を掲載している人もいますが、まだまだ少ないです。実際に商品画像を掲載したほうが高く売れますが、アマゾンの場合は簡単に出品して販売できるお手軽感があるので、大半の出品者は行っておりません。
逆にヤフオクの場合は 同一商品の出品者が多くありませんので、出品商品を詳しく見て比較することができます。
全ての出品商品には実際の商品画像が掲載されているので、状態の良い商品や特典付きの商品、限定品などが分かりやすいです。そのため高く販売できる可能性がありまます。
ここで「スラムダンク完全版24巻セット」直近のヤフオク落札価格をみてみましょう!
ここ数日に落札されたものですが、毎日落札されているのが分かります。しかし全く落札価格が違いますね。
なぜこんなに価格が変わってくるでしょうか?ここで詳しく解説してみたいと思います。
ヤフオク販売実例【1】付加価値を付ける
一番最近に売れている商品です。これは「全巻帯付き」という付加価値を付けていますね。
販売開始価格も8,700円からスタートしているので、この出品者は最低でも8,700円で販売できれば良いと思って出品しています。
ただし落札者はこの「全巻帯付き」の価値が分かっているので10,000円でも購入したいと思って落札しています。
ここがアマゾンと大きく違う点で、良い商品にはオークションという競争原理が働き、相場が上昇していくのです。
ヤフオク販売実例【2】王道の販売方法☆
こちらはまさに正統派の出品になります。商品状態は一般的な中古の24巻セットです。商品画像も背表紙、小口、天と掲載しており、本のヤケ具合が分かりやすく撮影されています。
この画像があると落札者は安心して購入することができます。やはり商品説明の文言よりも画像のほうがインパクトありますね。
ヤフオクの場合、送料が別なのでマゾンでいえば9,500円前後で販売したのと同じ価格ぐらいでしょうか。
出品者は最低でも8,000円で販売したいということで、販売開始価格を8,000円でスタートしています。この状態でも先月10,000円近くで落札されていることもありました。
今回は価格は上昇しませんでしたが、これもタイミングによって変動していきます。
また最初に紹介した方もせっかくの帯付きなので、もしかしたら小口と天のヤケを撮影したほうがもっと高く売れたかも知れません。
ヤフオク販売実例【3】開始価格を安くする
落札された上から3番目、4番目のオークションがこちらに該当します。先の実例と違って開始価格、いわゆるオークションのスタートを安く開始するということです。
今回の実例はともに1,000円スタートです。オークション終了まで一番最高値の人が落札できるまさにオークションです。
でも先の実例と違ってなぜ開始価格を安くスタートするのでしょうか。実は安くスタートすることによって早く競争がスタートするからです。
これはオークション開始から早い段階で最初の入札が入ります。するとどんどん入札が積み重なっていきます。イメージでいえばTVで見る市場のセリみたいな感じでしょうか。
この出品商品の入札履歴を見てみましょう。
同じ入札者は除いているので全部で10人が入札しています。価格も結構上昇しているイメージがありますね。
しかし結果的には先に紹介した人の8,000円よりも安い6,300円で終了してしまいました。ここがポイントになります。
スタートの価格を格安にする目的は入札件数を多くして、オークション相場を吊り上げていくことです。そして最終的は希望している落札価格よりも高くなる場合もあります。さらに確実に販売できるというメリットがあります。
しかし思っていた価格よりも安い金額でオークションが終了してしまった!という場合も実際に多いです。酷い場合は100円スタートして100円で終了なんてこともあります。
今回のスラムダンク全巻は最終的に高くなるのでしょうが、6,300円での落札は想定外といわざる負えません。有料のヤフオク攻略法のようなマニュアルでも格安出品、中には1円スタートを推進している方もいらっしゃいます。
あくまでオークションなので競争を求めるならば安い価格からスタート。確実に希望価格で販売したいならば最低の希望価格からスタートするのが良いかと思います。
もちろん後者の場合は落札されるまで時間がかかることも多く、全く見向きもされないこともあります。その時は価格の見直しが必要となっていきます。
ちなみに僕はヤフオク販売での評価は1,000以上ありますが、1円スタートは
していません。過去の落札相場を調べて、その価格前後で販売できるように
しています。
過去の落札相場については次回、詳しくお話していきます。
ヤフオク販売実例【4】プレ値感を徹底的に打ち出す!
最後はこれぞヤフオクならでは売り方でしょうか。全巻帯付き、初版本です。本は初版本が重宝されることあります。スラムダンクはコレクターも多いので初版本を探している人もいらっしゃいます。
でもこの落札価格は凄いですね。もし同じ商品をアマゾンで出品するとしたら「コレクター」として出品するのでしょうが、この金額では売れないと思います。
返品リスクもあるのでこのような貴重な本はヤフオクでの販売が絶対におすすです。
最後に
アマゾンでの販売は売りやすさが最大のメリットです。出品も簡単。すぐに売れやすい。FBAでの販売でしたら販売は完全におまかせです。
しかし商品の付加価値があまり反映されないデメリットもあります。価値のある本でも安く販売してしまうことは非常にもったいないことです。
ヤフオクの場合、販売スピートはありませんが、価値のある商品は高く販売することができます。そして返品リスクも圧倒的に少ないです。
ブックオフで仕入をしているとアマゾンでは売れない本や安い本でも、ヤフオクだと実際に高く売れる本があります。そのためアマゾンとヤフオクを使い分けて販売することがおすすめです。
次回も引き続きヤフオク販売について投稿していきたいと思います。