準備編

【本せどり】配送料の安い「特約ゆうメール」契約するにはどうすればいいのでしょう!

2019年6月25日

こんにちは。北村です。
自己発送で本を発送する場合は送料負担がかかります。アマゾンでの販売では送料を購入者に負担してもらうことができますが、実際の配送料が少しでも安くなればその分送料分から利益を生み出すことができます。


通常のクリックポストですと185円もの送料がかかってしまいますので、できれば140円以下の送料で発送したいところです。そこで今日は送料を安くすることができる「特約ゆうメール」についてお話していきます。

特約ゆうメールとは

本を自己発送で送る場合は「ゆうメール」で発送する場合が大半だと思います。通常ゆうメールで発送すると重さ250gまでが215円、500gまでが300円と高いです。これでしたらクリックポストと契約すれば185円で発送できます。


しかし特約運賃契約を郵便局で結ぶと、上記のゆうメール料金が半額以下になります。この契約を結んで安く発送できるゆうメールのことを特約ゆうメールと呼ばれています。


「特約運賃契約(特約)」とは「郵便局と一定の条件を満たし、通常料金より安い金額で荷物を発送する事ができる」契約ということになります。郵便局と特約の契約を結べば、郵便物を安く発送することができるのです。


もちろん一定の条件があります。この条件をクリアできれば特約の契約を結べる可能性も高くなります。

特約の種類はあるの?

この特約には3種類の配送が該当しています。

  • ゆうメール
  • ゆうパケット
  • ゆうパック

3種類の配送を特約にするには、それぞれの契約を結ぶことになります。本せどりで使うのは大半が「ゆうメール」です。


他の2つでの発送方法も契約できればメリットがありますが、ハードルが高いです。基準的にはゆうパケットが年間200通以上、ゆうパックが年間200件以上です。


一見数量が少ないので簡単に契約してしまいがちですが、ゆうパックを年間200件以上発送するのはかなり難しいです。月間ですと月に16件以上です。


ゆうパックを毎月16件以上発送する販売商品があれば、ぜひ契約したいですが、通常販売ではほとんど使うことは無いと思います。


ただしFBAに納品する100サイズ以上の特約契約ができれば、納品送料がかなりやすくできるのでかなりお得です。

特約契約を結ぶ最低条件

特約の条件として年間の差出予定個数というものがあります。これは1年間でどのくらいの数量を発送できるのかということです。


特約ゆうメールの基準としては年間差出予定個数が500個以上が最低条件のようです。年間500件と言うと月で40件程度、1日あたり2件出荷できればよい基準になります。


しかしこの低い発送件数で契約できるか実際は分かりません。おそらく郵便局の判断によって異なると思います。ただ一般的に1,000~2,000件以上の予定個数は必要だと思います。

どう交渉すればよいか

それでは実際に特約ゆうメールを契約するにはどうすればよいでしょうか。

集配郵便局に連絡する

まずは最寄りの日本郵便集配局に連絡をします。注意としては最寄りの郵便局ではなく、地域の郵便を配達している集配郵便局のことです。


郵便局といえば街中にある小さな規模のものを想像しますが、集配郵便局は大きな郵便局です。イメージとしては数階建てのビルの郵便局でしょうか。こちらの日本郵便のサイトでも検索できます。⇒日本郵便集荷

担当者と交渉する

集配郵便局には特約契約を行う担当者がいらっしゃいます。担当者とのアポが取れましたら直接伺って交渉してみます。発送数量が年間万単位でしたら、直接担当者が出向いてくれることもあります。


担当者には年間どのぐらいの発送予定があるのか聞かれます。ここが交渉のポイントとなります。あくまで予定なので、多く申告して契約を獲得するという方法もあるかもしれません。


しかし日本郵便では、申告された年間の差出予定個数に基づき1個あたりの料金を算出します。そのためこの申告数をクリアしないと翌年の契約更新が難しくなっていきます。毎月100件の発送数にもかかわらず、”年間で1万件の予定”などと過剰申告してしまうと次の契約は100%無理です。


契約ができても1、2か月の発送数をみれば予定個数に届かないのは一目瞭然です。そのため過剰申告は絶対に止めた方がいいでしょう。僕は全国で100人以上の特約を契約している人を知っていますが、実際に翌年契約更新できなかった人もいます。


またヤマト運輸や佐川急便など他の運送会社との契約も予定申告を行いますが、日本郵便が数量に関しては一番シビアだと思います。


実際は局によって対応が違うかもしれませんが、予定数量に近い発送数は毎年クリアしたいところです。大幅に届かない場合はかなりの確率で契約打ち切りになるでしょう。

地域によって料金の違いはあるのか

特約の契約条件は全国地域によって料金がかなり違います。一般的に差出予定個数によって料金が変わりますが、地域差もあります。


全国のいろいろな地域の料金をみてみると、安い地域では一般的な500g以下の本を80円~90円で発送できる地域もあります。料金的には都会よりも地方のほうが料金がかなり安い場合が多いです。


差出予定個数が全然少なくても90円ぐらいの地域があります。逆に東京、神奈川、大阪のような地域は料金が厳しいように感じます。1万件、2万件は発送しても100円を切るところは最近少ないのではないでしょうか。


僕がいろいろ見ていても地方の人は羨ましいと思える契約が多います。地方で発送数が少ないからと諦めていた人はぜひ交渉にチャレンジしてみて下さい。

「特約ゆうメール」の料金体系とは

以前の特約ゆうメールは「500gまで」と「1kgまで」の重さ2パターンでの契約が多かったです。しかし最近は「50gまで」「100gまで」「150gまで」「250gまで」「500gまで」「1㎏まで」と重さが細分化されています。


本の場合ですと一般的に250g~500gの料金が大半だと思います。契約にお願いに行った時にどの重さの商品を発送することが多いかを伝えておきましょう。この重さが全体の90%ぐらいなど言っておけば、多少料金が安くなる可能性もあります。


契約OKとなれば料金の見積りを頂くことになります。見積りを見てみて料金が高いと思っても値引き交渉することはやめましょう。ネット販売が急増し配達員が不足している現在です。日本郵便も見積りよりも値引きしてまで特約契約をすること無いと思います。

「特約ゆうメール」契約できるの?

いろいろな地域の方から特約ゆうメールの契約情報を聞くのですが、現状地域によって対応が違うようです。


以前は特約ゆうメールでの契約は比較的簡単でしたが、最近は契約ができても料金が高いことも多いようです。


発送数が少ないと割引率が低いか、別の「特約ゆうパケット」を紹介される場合もあるようです。特約ゆうパケットですと料金的にはクリックポストとほとんど変わらない場合も多いのであまりメリットはありません。

契約できない場合はどうする?

特約ゆうメールに契約できない、または見積りが高すぎる、などあると思います。実際に交渉してみないと契約できるかできないかは分かりません。


もし契約が出来なかった場合はクリックポストで自己発送するのが一番安い発送方法になります。その場合は送料が高くなりますので、販売する商品単価を50円~100円上げる必要があります。


薄利多売での販売はできませんが、商品の見直しをして販売単価を上げていけば利益を充分に出すことができます。同時にFBAでの販売を増やしていくことも必要です。セット本を取り入れていくのも一つの方法です。


またヤフオク、メルカリでしたら販売できる商品も変わってくるのでいろいろチャンスはあると思います。特約ゆうメールは販売単価の安い商品でも利益を作るれる手段と割り切って、別の販売を構築していけばいいと思います。

まとめ

本せどりで自己発送を行う場合、特約ゆうメールを契約できれば送料的にメリットがあります。しかし最近は契約も確実ではなく、料金体系もかなり違いがあります。


実際の発送数とは関係ない料金体系なので、あくまで地域の集配郵便局次第ということもあります。また集荷が廃止になったり、料金の値上げもありますので、以前よりも大部メリットが少なくなっています。


ただし自己発送を中心に行うならば契約しておいたほうが良いでしょう。予定発送数についても無理の無い範囲で正直に申告することが大事だと思います。


契約したい人はまず担当者に会って現状を話したり、相談することから始めてもいいかと思います。ぜひチャレンジしてみて下さい。


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